8月1日、昨年の緊急事態宣言で中止になったDeux主催のダンスフェスティバルがようやく実現しました。
素敵なゲスト(中国舞踊&インド舞踊&日本舞踊)3団体を迎え、チケットは完売。生徒達も充分に練習を重ね、支えてくれるスタッフの顔も「本番は任せて!」と言っている感じ。感染予防対策も念入りに進めてきたから何の心配もないはず…。なのですが、私には大きな不安がありました。
それは、長い間のマスク生活で普段のレッスンでは見られなくなってしまった生徒達の『笑顔』を、本番で見ることができるか?
子供達は上手に笑うことができるのか?
でした。
案の定、舞台リハーサルでは上がりまくって、笑顔は無し(>_<)
仕方ないよね…。ここまで頑張って来ただけでも凄いことなのに、その上「笑え」だなんて先生の欲張りだよね~。と反省しながら迎えた本番。
開演のベルが鳴り、オープニングは観客をダンスの世界へ誘う明るいナンバー。ドキドキする私の目の前で緞帳が上がり、板付きポーズの子供達が見えて来て、、、び、びっくり!!!
何と自然な明るい笑顔!
そして、踊る喜びを全身に漲らせて踊り切り、満面の笑顔でラストのポーズ。
安堵の涙、出ました。
その後も、ひたむきに演じる出演者全ての思いが客席に伝わったようで、フィナーレまで会場には幸せな時間が流れていました。
感染症に世界が脅かされている今、文化活動が後回しになるのは仕方のないことです。また、感染症拡大に繋がらないよう、日々のレッスンにも心を配っています。
ただ、緊張と我慢を強いられる毎日だからこそ、それらを解きほぐすひと時があってもよいと。否、人間には必要なのだとしみじみ感じたフェスティバルでした。
たくさんの温かなご支援に心より感謝申し上げます。
(山名たみえ)